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産業・組織心理学会 第36回大会 ー若手研究者支援企画 ワークショップ

「質の高い投稿論文を書くために」

企画趣旨:

 ここ数年「産業・組織心理学研究」への投稿数が飛躍的に伸びている。本学会は、決して若手の院生会員が多いわけではないが、若手研究者や社会人院生、さらには実務家の会員からの投稿論文が増えている。学会誌の充実は、学会大会と並び主要な学会活動であることを考えると、本学会にとっても望ましい傾向と言える。
 しかし、投稿数が伸びたことで、掲載される論文は増加したものの、同時にリジェクトされる論文も増えているのが現状である。本学会では、2015年の第31回大会において若手研究者支援企画として「投稿論文リジェクトを避けるために出来ること」と題するワークショップを開催し、好評を得た。そこで、その第2弾となる本ワークショップでは、「産業・組織心理学研究」に掲載される論文を目指すことにとどまらず、より質の高い産業・組織心理学の論文を書くためにはどのような点に留意すればよいかについて考えていく。 
 そこで、最初の話題提供者として、「産業・組織心理学研究」の現編集委員長である池田浩氏(九州大学)より、ここ数年間の「産業・組織心理学研究」の投稿数や掲載率、審査結果通知までの時間を含めた動向を報告する。
 次に、定量的研究と定性的研究の観点から質の高い論文を書くことを目指して話題提供を頂く。まずは定量的研究の観点から、林洋一郎氏(慶應義塾大学)と内藤知加恵氏(麗澤大学)に、研究デザインやモデリングの観点から分かりやすい論文を書くための示唆をお話し頂く。そして、定性的研究の観点からは、この数年「産業・組織心理学研究」でも投稿数が増加している質的研究の手法「M-GTA」について、その基本的知識と論文を作成するうえで留意すべき点などを本誌の編集委員でもある竹下浩氏(筑波技術大学)にお話し頂く。
 これらの話題提供を受けて、指定討論として前編集委員長であり、前回の企画でも話題提供を担当頂いた山浦一保氏(立命館大学)にコメントを頂き、理解を深めていく。

企画者:

「産業・組織心理学研究」編集委員会

司会:

池田浩(九州大学)

話題提供者:

池田浩(九州大学)
林洋一郎(慶應義塾大学)・内藤知加恵(麗澤大学)
竹下浩(筑波技術大学)

指定討論:

山浦一保(立命館大学)

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