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産業・組織心理学会 第39回大会 | 自主企画シンポジウム「産業・組織領域におけるマインドセット研究の最前線」

産業・組織領域におけるマインドセット研究の最前線

日時 2024年9月1日(日)10:55 - 12:25
場所文教大学 越谷キャンパス 14 号館 14301 講義室

 

企画趣旨

本シンポジウムでは、産業・組織領域におけるマインドセット理論(暗黙理論)の応用とその有効性について、最新の研究成果をもとに議論する。マインドセットとは、物事の性質に関する信念であり、情報を整理し解釈するための枠組みとして機能し、状況に対する認識や反応に影響を与えるものである(Crum, Salovey, & Achor, 2013)。例えば、能力や性格の変容可能性に対するマインドセットは、困難な状況における粘り強い行動を予測することが示されている。これらの知見は主に学校教育の場で蓄積されてきたが、企業組織におけるパフォーマンス向上への期待からビジネスの文脈でも注目され、一般書籍や企業研修でも多く紹介されている。
 しかしながら、産業・組織特有のマインドセットの対象や関連する要因については、十分な研究蓄積がなされていないのが現状である。そこで、本シンポジウムでは、3 名の話題提供者に「キャリア」「組織」「ストレス」「プロアクティブさ」といった産業・組織領域でのマインドセット研究を紹介いただく。その後、指定討論者およびフロアの皆様とともに、産業・組織特有の現象を説明する上でのマインドセット概念の有効性や課題について議論したい。

企  画:岩本慧悟(株式会社ZENKIGEN)
司  会:加藤容子(編集委員長・椙山女学園大学)
話題提供:
秋保亮太(帝塚山学院大学)
 「キャリアに関するマインドセットと職務自律性・職務パフォーマンス の関連」
正木郁太郎(東京女子大学)
「人事施策と従業員の組織に関するマインドセットとの関連」
岩本慧悟(株式会社ZENKIGEN)
「上司のマインドセットと部下に対するマネジメントとの関連:ストレスとプロアクティブさに関するマインドセットに着目して」
指定討論:今城志保(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)

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