大会・部門別研究会

第149回部門別研究会(作業部門)「個々の力を測り、安全につなげる」

テーマ
個々の力を測り、安全につなげる
開催日時
2023年5月27日(土)14時〜17時
開催場所
対面開催を主会場とし、ウェビナー形式を併用する
オンライン:Zoomウェビナー形式
会場開催:日本大学経済学部3号館8階 3081教室 (定員80名 ※先着)
申し込み締め切り
2023年5月22日(月)
概要
 本年2月に人口流入が最も多い東京都ですら2030年をピークに人口減少に転じるという推計が発表され、我が国が人口減少社会に転じることに改めて注目が集まっている。全人口の減少は当然のことながら労働力人口の減少に直結することから、多くの産業において労働力の確保が喫緊の課題と言えよう。とはいえ、製品やサービスの質の低下が許容されるはずはなく、安全マネジメントにおいても、その向上が求められることがあっても低下が許されることはない。つまり、我が国の産業における近未来像は、「少ない労働力で高い品質を維持すること」という難題に挑む姿であると言える。
 一方、我が国の労働安全対策は、「事故の原因は組織や制度などの背後要因に存在し、人は誰しも均等に事故を起こす存在」という発想で、組織における原因追究とその対策に力点が置かれてきた。この取り組みは高い効果をもち、労働災害による死亡者数はピーク時の10分の1程度まで減った。ただし、現状は「下げ止まり」と考えるべき状況にあり、さらなる安全性の向上を考えるならばこれまでとは異なる新たなアプローチが必要な状況にある。
 日本の産業が抱えているこれら2つの問題を解決する方法が、改めて個人に焦点を当てることだと企画者は考えている。個々の力を測る妥当な方法と、その結果に基づく適切な対策は、少ない労働力においても生産性の向上と品質の向上を共存させ得るし、そして、「下げ止まり」を解消するアプローチにもなり得るからである。
本研究会では、運輸産業における2つの取り組みを題材にして、個々の力をどのように測り、どのように安全につなげていくかを考えたい。
話題提供
①自動車事故対策における適性検査の活用と課題
   篠原一光(大阪大学大学院人間科学研究科)
②航空機パイロット訓練におけるCompetence Based Trainingの開発と適用
   和田尚(日本航空運行訓練部)
企画・司会
大橋智樹(宮城学院女子大学)
参加費
会員・非会員とも無料です。
協賛
日本人間工学会安全人間工学委員会、日本認知心理学会安全心理学研究部会、日本交通心理学会
受付終了

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