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第4回 JAIOP研究力向上セミナー「フリーソフト(fs/QCA)を使って学ぶ質的比較分析(QCA: qualitative comparative analysis)」
- テーマ
- フリーソフト(fs/QCA)を使って学ぶ質的比較分析(QCA: qualitative comparative analysis)
- 開催日時
- 2025年3月1日(土) 13:00 ~ 15:00
- 開催場所
- Zoomウェビナー形式によるオンライン開催
- 概要
- 第4回研究力向上セミナーは、質的比較分析(QCA: qualitative comparative analysis)を取り上げたいと思います。
QCA(質的比較分析)は、従来の定量研究・定性研究の課題を克服し,両者の架け橋となりうる新しい分析手法として注目されています。近年,経営学の分野においてはこれを適用した研究が増加しています。しかしながら、産業・組織心理学においては適用した研究がほとんどないのが現状ではないでしょうか。
QCA は,複数事例の属性の組み合わせすなわち条件構成の比較を通じて,ある「結果」(outcome)を生じさせる十分条件や必要条件を抽出する手法です。
今回は,QCAの初心者を対象として、その理解の端緒として、フリーのソフトウェア(fs/QCA)操作をしながら学んでいくという方法をとりたいと思います。
QCAにはバリエーションがありますが、現在はクリスプ集合QCA(csQCA: crisp-set QCA)とファジィ集合QCA(fsQCA: fuzzy-set QCA)が主流となっています。csQCAは、ある事例の条件や結果について、「〇〇である」(=1)と「〇〇でない」(=0)という2つの状態のみ(2値)を考えます。一方、fsQCAでは、ある事例の条件や結果について、「完全に当てはまる」と「完全に(全く)当てはまらない」の間に、「どちらかといえば当てはまる」など、中間の状態の存在を認めます。近年、経営学研究は、fsQCAが多数を占めていますが(Mello, 2021/2023)、今回はcsQCAに焦点を当てます。csQCAの手順が理解できれば、fsQCAの理解もさほど困難ではないと考えられるからです。
講師は、QCAに関する論文や著書を発表され、数多くのチュートリアルを提供されてきた東洋大学の中西善信先生にお願いしました。中西先生には、QCAの概要を説明していただいた上で、フリーのソフトウェア(fs/QCA)の操作を実演していただきながら解説をしていただく予定です。参加者の皆さまも実際にソフトウェアを操作しながらセミナーにご参加いただければ幸いです
なお、事前に中西先生が著された下記の図書で学んでおかれると、理解しやすいのでは思われます。なお、こちらの文章も下記の著書を参考にしております。
年度末のお忙しい時期ですが、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
- 参考文献
- 中西善信 (2024). ソフトウェアで学ぶQCA〈質的比較分析〉入門 中央経済社
- タイムテーブル
- -開催の挨拶と企画趣旨の説明:(10分)
-講演、話題提供 (およそ90分)
-質疑応答(20分)
- 登壇者
- 中西善信 (東洋大学 経営学部 教授)
- 企画・司会
- 企画:産業・組織心理学会 常任理事会
司会:林洋一郎(慶應義塾大学大学院経営管理研究科)
- 参加費
- 学会員:無料
非会員:3000円
- 申し込み
- 事前申込制
2025年2月28日までに下記申し込みフォームよりお申し込みください。
※なお、会員と非会員では参加申し込みフォームが異なりますのでご注意ください。
- 注意事項
- ・録画・録音,ZoomミーティングURLの転送・共有・公開,申込者以外の方の参加は,固くお断りいたします。
・参加申込時に登録いただいた個人情報は,本研修会の受付・運営の目的にのみ利用いたします。
・(非会員のみ)参加チケットの譲渡はできません。
会員の皆様はお送りしたメールまたはJ-PASSのご案内よりお申し込みください。
お申し込みいただいた皆さまは当日、Peatixの視聴ページ「イベントに参加」よりご参加ください。